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ロマンを誘う亜麻色



ドビュッシーのピアノ曲「亜麻色の髪の乙女」の「亜麻色」は、欧米人のブロンドの髪を形容する。最近は、日本の色名としてもすっかり定着しているようだ。


亜麻色(あまいろ)

 黄色がかった薄い茶色をいいます。亜麻という植物の茎の繊維から生成する、亜麻糸の色に似ているところからその名がつきました。植物の亜麻やその繊維を英語でフラックス(flax)といいますが、これは「皮をはぎ繊維を採ること」という意味の古チュートン語に由来します。

日本の「亜麻」事始め

 亜麻はアマ科の一年草で、原産地は中央アジアといわれていますが、現在はフランス・ベルギー・ロシア・中国などが主な産地です。
 日本では、明治時代にロシア公使だった榎本武揚(えのもとたけあき)が赴任先から亜麻の種子を北海道開拓使長官に送ったことから、亜麻の栽培が北海道で始まったといわれています。その後、半官半民の亜麻会社の誕生によって、亜麻糸やその製品であるリネンの生産が本格化しました。

亜麻畑
北仏・ノルマンディー地方の亜麻畑。夏の風に波打つ花は、かれんの一言。(写真提供:帝国繊維株式会社)

18世紀のヒンクスの名画
亜麻の茎から繊維を採る作業を描いた、18世紀のヒンクスの名画。(写真提供:帝国繊維株式会社)

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