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中間色の静かな主張



庶民の色から新撰組のトレードマーク、そして歌舞伎舞台の引き立て役と……浅葱は主役も脇役もこなせる芸達者な色である。


浅葱色(あさぎいろ)

 「浅葱」は「葱(ねぎ)」の若葉色から、緑がかった淡い青系の中間色をさすようですが、実際には水色よりやや濃い色、蓼藍(たであい)で染めた薄い藍色のことだそうです。また、青と緑が〈あお〉と総称されるように、はっきりしないことから浅緑をさすとする説もあります。

王朝の色から庶民の色へ

 『源氏物語』「少女(おとめ)」の巻には、「浅葱にて殿上(てんじょう)に還りたまふ」、『枕草子』三十三段には「あさぎの帷子(かたびら)」などと、浅葱の装束についての記述があるように、「浅葱」の色名は平安時代から用いられたようです。
 江戸時代には、浅葱木綿や浅葱縞が登場し、一時は伊達(だて)の色として庶民に広く愛用されていました。

浅葱の装束
浅葱の縮緬地(ちりめんじ)に御所車や水辺、花などの模様を染め縫いした小袖。高貴な方の衣装を連想させる。(撮影:神田佳明/国立歴史民俗博物館蔵)

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