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世界遺産のなかには世界一とされるものがいくつかあります。文化遺産では、木造建築として世界最古とされる奈良の法隆寺、人類史上最大の建造物である中国・万里の長城。イギリスのキュー王立植物園には珍しい植物が世界で一番多く集められています。
自然遺産では、オーストラリアのグレート・バリア・リーフの全長およそ2000kmにもわたるサンゴ礁。また、世界一深いロシアのバイカル湖、世界一長い洞窟のあるアメリカのマンモス・ケーヴ国立公園などもあります。
世界遺産には、謎を秘めているものが多くあります。エジプトのギザ地区に建つ3大ピラミッドなどは、古代の世界七不思議の中で唯一現存しているもの。最大の規模を誇るクフ王のピラミッドには、2.5tもある巨大な石が230万個近く積み重ねられていて、古代にこの巨大な建造物がどうやって建てられたのかが謎です。
また、ペルーのナスカ高原の大地に描かれている鳥や動物、幾何学模様などの神秘的な地上絵。上空高くからでないと全体像がわからず、古代人が何のために、どうやって描いたのかなど多くの謎に包まれています。このほかにも、チリ領のイースター島には大きな石像・モアイ、イギリスのソールズベリーの平野にある巨石群・ストーンヘンジ。これらの巨大石がどこから運ばれ、何のためにつくられたのかは謎です。
2003年に開催された第32回ユネスコ総会において採択されたのが「無形文化遺産の保護に関する条約」。世界で今に受け継がれてきている口承による伝統、芸能、社会的慣習、儀式、伝統工芸技術などの無形の文化を、世界遺産同様に本格的に保護できるようにという目的からです。それに先立って、1998年には「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」規約が採択されました。「人類の口承及び無形遺産の傑作」は、加盟国から推薦された中から選出され、隔年で発表されます。日本で選ばれているのは、「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」です。
世界遺産として登録されるのにふさわしいと国内で認められた文化遺産と自然遺産は、ユネスコへの推薦のためにリストが作られます。これが「暫定リスト」で、5~10年以内に世界遺産への登録を目指し、ユネスコ世界遺産センターへ提出されます。
現在、国内の「暫定リスト」には、「古都鎌倉の寺院・神社ほか」、「彦根城」、「平泉の文化遺産」、「富士山」、「富岡製糸場と絹産業遺産群」、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」、「小笠原諸島」があります。
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